中央区月島・勝どき・豊洲のアニーマどうぶつ病院です。当院では皮膚科、ガン・腫瘍科に力を入れています。

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2. 内科

甲状腺機能低下症― 2017年4月3日

甲状腺ってなに?

甲状腺は喉の下の方の左右にあり、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは、細胞の代謝を活発にしたり、筋肉にエネルギーを送ったり、体のあらゆる部分の活動を調整する働きがあります。何らかの原因で甲状腺が壊れてしまい、この甲状腺ホルモンが足りなくなってしまった状態を、甲状腺機能低下症と呼びます。犬では多く見られますが、猫ではほとんどありません。


症状は?

何となく元気が無く寝てばかりいる、食べる量は変わらないのに太ってくる、毛づやが悪くなったり毛が抜けてくる、歩き方がおかしい、などです。食欲が無くなることがほとんどなく、どの症状もゆっくりと進行するため、変化に気付かなかったり、食べ過ぎや加齢のせいにされてしまう事も多くあります。
胴体の毛が左右対称に抜けることが多く、痒みはありません。地肌が黒くなる「色素沈着」が見られたり、被毛が脂っぽくなったりもします。尻尾の毛が全て抜け落ちてネズミの尾のようになる「ラットテール」と呼ばれる症状もあります。代謝が悪くなるため、皮膚病が治りにくくなることもあります。寒がるようになることもあります。
しかしこれらの症状が出るとも限りません。何の症状もなく、病気が進行している場合も多いのです。


どうしたらいいの?

甲状腺機能低下症は、症状の表れ方が様々なので「こうなったらこの病気」とは言えません。思い当たることが一つでもあれば、元気で食欲があってもこの病気かもしれません。何もなくてもこの病気が始まっているかもしれません。
診断には、サイロキシン(T4)と呼ばれる甲状腺ホルモンの測定が必要になります。血液を採取して、専門の検査センターに依頼します。同時に院内で行える血液検査も行い、他の病気がないかどうかを確認します。他の病気のせいで甲状腺機能低下症になっている場合もありますし、甲状腺機能低下症のように見えて、実は違う病気の場合もあるのです。
治療は甲状腺ホルモンを補ってあげることです。甲状腺ホルモン製剤を毎日与えることによって、すぐに改善が見られますが、脱毛などの皮膚症状が改善するには時間がかかります。また、壊れてしまった甲状腺を元に戻すことはできませんので、生涯にわたる投薬が必要になります。

当院では、定期的な健康診断の血液検査をお勧めしています。この病気は中年以降に発生しやすいので、6歳以上のわんちゃんには甲状腺ホルモンの検査も併せてお勧めしています。

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