中央区月島・勝どき・豊洲のアニーマどうぶつ病院です。当院では皮膚科、ガン・腫瘍科に力を入れています。

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5. 腫瘍科

犬の肥満細胞腫― 2017年9月1日

肥満細胞って?

肥満細胞とは、皮膚、鼻や気管の粘膜など全身の血管が分布する組織で広く見られる細胞で、体を病原体から守る炎症や免疫反応などの自己防御機能に重要な役割を持っています。肥満細胞という名前ですが、太ることや太っていることとは全く関係ありません。この細胞が腫瘍化したものが肥満細胞腫で、犬の皮膚にできる悪性腫瘍では最も多く見られます。


症状は?

皮膚にシコリができます。しこりは軟らかいものから硬いものまで様々で、大きさの変化もいろいろで、どんどん大きくなることも長い年月をかけることも、ずっと同じ大きさだったのに急に大きくなることもあります。腫瘍がリンパ節に転移している場合は、シコリ近くのリンパ節が腫れていることもあります。
肥満細胞腫では、シコリを触っていると周りが赤くなったり腫れてきたりすることもあります。これは肥満細胞が持つ特有の成分(ヒスタミン)が細胞から漏れ出して周囲に影響を与えるためです。
ヒスタミンは炎症やアレルギーを起こす成分なので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急な血圧低下を引き起こしてしまう場合もあります。嘔吐や下痢、食欲不振など皮膚の腫瘍とは関係なさそうな症状の原因が肥満細胞腫であることも考えなくてはなりません。


どうしたらいいの?

皮膚にシコリを見つけたら放置せずに、検査しましょう。細い注射針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で検査します。全身を触診して転移などがないかも確認します。必要があれば、血液検査やレントゲン検査、超音波検査で他の臓器への転移がないかも検査します。
皮膚の肥満細胞腫の治療は外科手術です。肥満細胞腫は再発しやすいため、シコリの見た目よりもかなり広い範囲を切除します。切除した組織は専門の検査センターに依頼して悪性度などを検査してもらい、今後の治療などの指標とします。

日頃から全身をよく触って、シコリがないことを確認してください。発見した場合は、お早目にご相談ください。

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