卵巣腫瘍とは、その名の通り卵巣にできる腫瘍のことです。一般的には良性のものが多いですが、稀に悪性の場合もあります。
種類は大きく分けて 1.卵巣表面にある上皮組織からなる上皮性卵巣腫瘍(乳頭状腺腫など) 2.卵子となる生殖細胞(胚細胞)からなる胚細胞腫瘍(未分化胚細胞種など) 3.それ以外の組織(間質組織)からなる腫瘍(顆粒膜細胞腫、黄体腫など) の3つに分けられます。特に顆粒膜細胞腫は卵巣腫瘍全体の50%を占めます。
無症状のことが多く、避妊手術の時に発見されることも多いですが、腫瘍から過剰に分泌される性ホルモンの影響で、発情の持続、性周期の不規則、左右対称性の脱毛などが起こります。顆粒膜細胞腫はエストロジェンという卵胞ホルモンを過剰に分泌することによって貧血などの重篤な症状を起こします。また、腫瘍がお腹の中で大きく腫大することにより食欲不振や嘔吐などの消化器症状がみられることもあります。
外科的な切除が第1選択になります。加齢に伴って腫瘍の発生率は上昇しますが、2〜3歳の若い犬にも発生する可能性があります。大きさは組織学的に見て分かる小さなものから、子供の頭くらいの大きさまで様々ですが、早期には発見されづらいため、発見次第切除することや、繁殖を考えていない犬は若齢時に避妊手術をしてあげることが重要です。
アニーマどうぶつ病院院長 村谷 親男
東京都中央区月島にあるアニーマどうぶつ病院は、犬・猫の動物病院です。
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