どうしてなってしまうの
下痢は、通常よりも水分が多い便のことを言います。
ほとんど液状の水様便から、泥状便、軟便など、軟らかさの程度によって呼び方があります。
下痢を起こす原因には、ウイルス、細菌、寄生虫、アレルギー、食べ過ぎ、誤飲、環境の変化や不安などのストレス、中毒、腫瘍など、さまざまなものがあり、これらの原因で腸に異常が起こると、下痢になってしまうのです。
血液や粘液が混じることもあります。
腸は大きく「小腸」と「大腸」に分けられ、そのどちら(両方の可能性もあります)が悪くなっているかによって、症状も変わってきます。また、治療も異なります。
小腸は栄養を吸収する腸で、大腸は水分を吸収する腸です。
症状は?
便の軟らかさの程度、いつから始まったか、排便回数、一回の排便量、血液が混じっている時はその色、粘液が混じっているかどうか、嘔吐があるかどうか、便が出ないのに排便姿勢をとるかどうか、環境の変化はなかったか、などの情報は、小腸性か大腸性の下痢なのか、さらには他の病気の症状なのかを区別するためにとても重要になります。
症状によっては、血液検査、レントゲン検査、超音波検査なども行います。
どうしたらいいの?
他の病気の症状ではなく、小腸か大腸の異常による下痢であるとわかれば、注射や内服薬などで治療します。食事管理が必要になる事もあります。
下痢はとても有名な症状ですので、かえって気軽に考えてしまいがちですが、体への負担は軽いものではなく、大きな病気の初期症状の場合もあります。便は健康のバロメーターのひとつですので、便の状態がいつもと違った時には、できれば便を持参して(ティースプーン半分ほど)、早めにご来院ください。