中央区月島・勝どき・豊洲のアニーマどうぶつ病院です。当院では皮膚科、ガン・腫瘍科に力を入れています。

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病気のお話し

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9. 泌尿器科

子宮蓄膿症

どうしてなるの?

母犬

妊娠の準備をしている子宮は、自分の体を病気から守るための免疫力が低下します。

妊娠に必要な精子をやっつけてしまったり、おなかの赤ちゃんを攻撃してしまったりしないようにするためです。

このため、糞便や生活環境にいつもあるバイ菌など、普段ならやっつけている外敵も攻撃しなくなってしまい、子宮が炎症を起こして膿が溜まってしまうのです。


症状は?

発情出血が終了した後に病気の進行が始まります。元気や食欲が無くなってきたのに、水を飲む量が増えてきたら要注意です。

陰部から膿が出てくる場合もありますが、子宮は赤ちゃんを育てるために大きく膨らむことができます。膿が子宮に貯留してしまい、全く排泄されないことも多くあります。

この場合はお腹が膨らんできますが、肥満だと勘違いされ、気づいてもらえないこともあります。嘔吐や下痢なども起こることがあります。症状が進行してしまうと、命に関わります。


どうしたらいいの?

避妊手術をしていない女の子で、このような症状がひとつでも当てはまるなら、必ず子宮の病気を疑って、受診してください。血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行って、子宮蓄膿症であるとわかれば、手術で摘出します。

しかし、症状が進行してしまって体が弱ってしまっていると、すぐに手術ができない場合もあります。その時は、点滴や抗菌薬の注射などでできるだけ体の状態を改善してから手術を行うことになります。

子宮蓄膿症は、高齢犬の病気だと言われてきました。しかし近頃は若いわんちゃんも、この病気になる事が増えています。子供を産ませる予定がないのであれば、この病気の予防のためにも、ぜひ避妊手術をしてあげてください。
 当院では、生後8か月前後での手術をお勧めしております。しかし、成犬になってからでも手術はできます。病気になってしまう前に、ぜひご相談ください。

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