逆くしゃみって?
犬が突然、大きく息を吸い込む行為を繰り返すことです。一般的にくしゃみは大きく息を吸い込み、その後に息を勢いよく吐き出していますが、逆くしゃみはその名の通り逆に息を吸い込みます。
フガフガと鼻を鳴らし、連続的に息を吸い込むため、一見すると発作の様に見えることもあります。実際には一時的な粘膜刺激による生理反応で、逆くしゃみから重大な呼吸器疾患に発展する可能性は低いですが繰り返し勢いよく空気が移動することによって粘膜から出血が起こり、鼻出血が見られることもあります。
どうしてなってしまうの?
鼻の奥にある鼻咽頭と呼ばれる部位の粘膜に何かしらの刺激(アレルゲン、化学物質、冷たい風)が加わることによって生じると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。一見すると息を吸い込むという行動からしゃっくりの様にも見えますが、しゃっくりは横隔膜の痙攣に由来します。
どうしたらいいの?
基本的には数分でおさまるもののため、無理に慌てる必要性はありません。ただ、初めて見る場合や、発作との区別がつきづらいこともあるため、症状が出たらその時の動画を撮っておくことも重要です。また、何らかのアレルゲンに対して反応していることも考えられるため、思い当たるアレルゲン(ハウスダストなど)がある場合はそれを取り除いたり、環境を清潔に保つのも大切なことです。
起きてしまった時は焦らずワンちゃんを落ち着かせてあげて、可能であれば動画を撮り、あまりにも回数が多い場合、または時間が長いときは病院に相談して確認することも大切です。