中央区月島・勝どき・豊洲のアニーマどうぶつ病院です。当院では皮膚科、ガン・腫瘍科に力を入れています。

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4. 寄生虫

マダニの寄生について

どこでつくの?

マダニ

マダニは大型のダニで、とがった口の先を動物の皮膚に突き刺して吸血します。

吸血前はゴマ粒くらいですが、お腹いっぱい吸血すると大豆くらいの大きさになります。

一度突き刺さると数日はその場所で吸血を続けるため、イボと勘違いされることもあります。

主に春から秋までの温かい期間に、木や草のある場所で吸血する相手を待ち伏せします。動物の体温や吐いた息、振動などを感知して寄生します。

1年で最も暑い夏よりも、程よい春と秋の方が活発になるようです。そのため、都会の小さな植え込みや室外機の近くの茂みなど、冬でも暖かい場所には生息していることもあります。


どうなってしまうの?

大量のマダニが一度について吸血すると貧血が起こります。マダニは吸血するときに唾液を分泌します。

この唾液には寄生した動物に見つからないように突き刺せる成分が含まれています。この成分でアレルギー症状が出ることもあります。

さらに恐ろしいのは、マダニがいくつもの重篤な病気を運ぶという事です。この病気に感染し発症してしまうと、様々な症状を呈し、命を落とすこともあります。


どうしたらいいの?

マダニは動物の体に乗ってから、しばらくは突き刺さる場所を選んでうろつきます。

この時に見つけられれば、すぐに取り除くことができますので、屋外から帰宅したらすぐに目の細かいブラシでブラッシングしてあげましょう。すでに突き刺さって吸血を始めている場合には、無理やり取ることはお勧めできません。また、大量寄生の場合には駆除剤を使用する必要があります。

マダニがいそうな所には近づかないことは大切ですが、犬にとって、草むらや植え込みや土手は大好きな場所ですので、禁止するのはあまりにもかわいそうです。

そこで、持続性のマダニ駆除剤の使用が重要になります。気温や環境により前後しますが、卵として産まれてから3か月くらいで卵を産みます。つまり1年間で曾孫まで産まれるのです。そのため、マダニとマダニ駆除剤は常に競争をしていて、昔からある薬が効かないマダニが産まれてくるのです。

くわれて痒いだけではなく、恐ろしい病気に感染してしまうかもしれないマダニは嫌だけど、草むらをダメというのもかわいそうです。できるだけ新しいマダニ駆除剤を使用して、楽しく生活させてあげてください。

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