中央区月島・勝どき・豊洲のアニーマどうぶつ病院です。当院では皮膚科、ガン・腫瘍科に力を入れています。

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病気のお話し

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9. 泌尿器科

膀胱炎

原因は?

トイレと猫

膀胱炎とは、膀胱に炎症が起こり、尿を溜めたり排泄したりといった機能に支障が生じる状態です。

人間にとっても有名な病気で、一度なってしまうと何度も再発する可能性のある厄介な病気として知られています。

原因は、細菌感染、膀胱結石、腎臓の病気、膀胱内の腫瘍、糖尿病、ホルモンバランスの異常、寒さ、我慢、ストレスなど、様々です。


症状は?

膀胱炎の症状も、人間と似ています。何度もトイレに行きたくなる「頻尿」、排尿が終わったのに排尿姿勢を続ける「残尿感」、排尿時の痛み、血尿、濁った尿、匂いの強い尿、腹部の痛み、尿が出にくい、尿漏れなどです。

残尿感が強く、何度もトイレで排尿しようとお腹に力を入れていると、便が出てしまう事もあります。そのため、飼い主さんには「便の回数が多い」「便の状態が悪い」ように見え、「便がおかしい」と思って受診したら、実は膀胱炎だった。ということもあります。

細菌感染が原因となる急性膀胱炎の場合には、これらの症状が急に現れるので、比較的発見しやすいと言われています。しかし、他の病気の症状として起こる慢性膀胱炎の場合には、これらの症状が軽いことが多く、すぐには発見できない可能性もあります。


治療は?

尿検査、レントゲン検査、超音波検査、血液検査などを行い、膀胱炎の原因を見つけます。

細菌性膀胱炎と診断されれば、投薬で治療します。お薬を服用すると、比較的すぐに症状が見られなくなりますが、治ったと思って勝手に服用を中止してはいけません。

指示された用量と用法をしっかりと守り、必ず投薬後にも検査を行い、治療を終了できることを確認してもらいましょう。きちんと治療してあげないと、再発し、治りにくくなってしまいます。

他の病気の症状として膀胱炎になっているのなら、その病気の治療も併せて行います。病気の種類や程度によっては、治療に時間がかかったり、お付き合いする必要があったりもします。

膀胱炎は、有名な病気であるだけに、軽く見られる傾向があることも確かです。しかし、治療には根気と努力が必要で、再発の可能性も高く、なによりも大切な家族に苦しい思いをさせてしまいます。日頃から、排尿するときの様子、尿の状態、飲水量などを観察しておき、少しでも異常を感じたら、すぐに膀胱炎を疑ってください。定期的に健康診断を受けることで、予防することも大切です。血液検査や尿検査など、必要な定期検診も併せてご相談ください。

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